このZR-700は、ダンロップ社ドライバーシリーズの中でも男子プロ仕様モデルとして、球が吹け上がらず、左に行きにくいということを主眼に開発されています。
とは言え、プロ使用に耐えうるスペックで設定しすぎた場合には、アマチュアにとってやや難しさを感じることとなることも事実で、前作ZR-600は設定のシビアさから球が上がりにくく、意外と10.5度のモデルが売れました。
今作ZR-700については、その点の見直しが図られています。
見かけ上の特徴として下記のような点が挙げられます。
(あくまでもZR-600とZR-700の比較です。他のモデルとの比較ではありません)
ZR-600 ヘッドクラウン中央部の高さが高く、ディープフェース
ZR-700 ヘッドクラウン中央部がやや低く、シャローフェース
ZR-600 ロフトの設定が渋め(正味)
ZR-700 ロフトの設定が少し甘め 見た目の比較で少し寝て見えます。
ZR-600 ヘッド後方の長さがそれほど長くないのと、ディープフェースのため、丸みのあるころんとしたヘッド形状に見える。
ZR-700 ヘッド後方の長さがZR-600よりもクラウン・ソールともに長く、少しシャローフェースのため、易しさを感じるヘッド形状に見える。
その他としてフェースの素材にSP700HM軽比重チタンを使用し、フェース板厚をやや厚くしなければいけない適合モデルならではの特性による、フェース部分の重量増加を抑え、重心の位置をよりヘッド後方に持って行くことで、高打ち出し角度、低バックスピンの打球が得られるようになっています。また素材の特性で打球感がZR-600よりも柔らかく仕上がっています。
柔らかくなった打球感と合わせて、打球音もマイルドになりました(ZR-600との比較)。
純正シャフトでの試打結果は、プロモデルらしい抑えた打ち出し角度と低バックスピン傾向のデーターが見受けられます。
ZR-600に比べて、より幅広いゴルファーの方に使っていただけるドライバーに仕上がっています。今までは競技志向モデルに手の出なかったゴルファーの方にも、ロフトとシャフトの選択を合わせれば使っていただけるモデルになっています。