ゴルフにおいてはグリップの滑り止めのために、主に左手のみ使用する。もちろん右手にも使用できるが、細かいフィーリングがなくなることと、右手を使いすぎないために、一般的には使用しない。
ゴルフグローブのサイズは手の甲の外周サイズで決められており、男性用で21から26(一部27)まである。甲周りの大きさに対し、指の短い手のゴルファーは常に指が余るという不具合を強いられる場合があり、キャデットサイズとしてそのようなグローブをキャスコが発売している。
手首の部分の折れを防止するために手首の部分を固定するようなグローブはルール違反である。逆に言えば手首が折れないことはスイング上のひとつの重要要素といえる。
素材としては、天然皮革と合成皮革の2種類があり、天然皮革は、エチオピアシープ(羊)を最高級とする。合成皮革には、表面に樹脂の吹き付けを行い皮風のしっとりとした感触のものと、表面の吹き付けを行わずさらさらとした風合いのものがある。
手に馴染む感触や素材の柔らかさの点で、薄くて柔らかい素材である天然皮革が大変優れているが、水分を含んだ場合に、グローブ内外面ですべりを誘発し、また乾燥後はグローブそのものの風合いが著しく悪くなる。汗を多くかくゴルファーには不向きで、夏場の使用や雨の日の使用も不向きである。
天然皮革はのびやすい素材のため、少し小さい目のサイズを選択する必要がある。
合成グローブでも伸縮素材をコンポジットしたようなグローブは手に密着感があり人気がある。
風合い重視のゴルファーは天然皮革、グローブの持ちを優先するゴルファーは合成皮革を選択する傾向がある。