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・ 本来は限定的な用途に用いるゴルフクラブのことであるが、日本市場ではウッドとアイアンの中間型のクラブのことを指す。
日本市場におけるユーティリティクラブの元祖は、インツ（現プロギア）社のインテストＬＸロングアイアンである。そのころのブームではユーティリティクラブという名称は用いられず、あくまでもロングアイアンであった。その後リョービのビガロスが大ヒットし、次にキャスコ社のパワートルネードがヒットすることにより、ユーティリティクラブの名称が広まることとなった。
第二次流行（ビガロス・パワートルネード）時のユーティリティは、フェアウェイウッドに近い基準で作成されたもの（長さやロフト設定）であり、番手の呼称がバラバラで、ゴルファーにとって非常にどの番手に相当するものか分かりにくいものであったが、現在は明確にロングアイアンの番手の代りとしてロングアイアンの番手と同じ番手表示、ロフト、近い長さのものが発売されている。
しかしながら、フェアウェイウッド基準に近いユーティリティも発売されているので、両者が混在している現況においては、一般ゴルファーにとって、購入すべき番手が分かりにくい状況が続いている。
フェアウェイウッドが打てないまたは苦手なゴルファーにとっては、救世主とも言えるクラブ種類であるが、ロフトが立つと、やはり難しくなるため、１６度や１７度の設定のないユーティリティも多い。また本来ヘッド性能（球の上がりやすさや芯の広さなど）としては、やはりフェースからバックフェースまでの長さがありソールの広いあるフェアウェイウッドの方が優秀であり、スプーン並みの飛距離はユーティリティで求めるものではなく、スプーンが打てるようになるよう挑戦する必要がある。